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健康診断でできる「腫瘍マーカー」とは?

健康
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はじめに

健康診断は、病気の早期発見を目的とした重要な手段です。その中でも人間ドックの項目、オプション検査などで追加できる腫瘍マーカーは、がんのリスク評価や早期発見に役立つ指標として注目されています。しかし、すべての腫瘍マーカーが必ずしもがんを示すものではありません。本記事では人間ドックを受ける際に知っておいていただきたい「腫瘍マーカーの知識」について説明していきます。

腫瘍マーカーとは?(本来は治療効果の確認やモニタリングのための検査)

腫瘍マーカーは、体内でがん細胞が生成する特定の物質であり、血液や尿中に存在します。これらのマーカーは、がんの診断、治療効果のモニタリング、再発の兆候を見つけるために利用されます。

主な腫瘍マーカー

以下は、健康診断で一般的にチェックされる腫瘍マーカーの一部です。

PSA(前立腺特異抗原):前立腺がんのスクリーニングに使用される。
CEA(癌胎児性抗原):大腸がんや肺がんなど、いくつかのがんに関連。
CA-125:卵巣がんのマーカー。
CA 19-9:膵臓がんや胆道がんの指標。
AFP(アルファフェトプロテイン):肝臓がんに関連。

PSAの信憑性(50歳を超えたら1度検査してみましょう)

PSA検査の重要性

PSAは、前立腺がんの早期発見に非常に有用な検査です。PSA値が高い場合、前立腺がんのリスクが増加するため、医師はさらなる検査を推奨します。研究によると、PSA検査は前立腺がんの早期発見において90%以上の信頼性を持つとされています。

PSAの限界

しかし、PSA検査には限界もあります。PSA値が高いからといって必ずしもがんであるとは限らず、前立腺肥大や炎症など、他の要因でも値が上昇することがあります。そのため、PSA検査の結果だけでがんを判断することはできません。医師との相談を通じて、適切な診断を受けることが重要です。

その他の腫瘍マーカーの解釈

CEA、CA-125、CA 19-9などのマーカー

これらの腫瘍マーカーも、がんのリスク評価や治療効果のモニタリングに使用されますが、いくつかの注意点があります。

偽陽性の可能性:これらのマーカーが高い値を示しても、がん以外の病状(炎症、感染症など)でも上昇することがあります。たとえば、CEAは喫煙者や肝疾患の患者にも高値を示すことがあります。

偽陰性の可能性:逆に、がんが存在していても腫瘍マーカーが正常値を示すこともあります。このため、腫瘍マーカーだけに依存することは危険です。

正確な診断に向けて(他の症状など総合的に診断することが必要)

腫瘍マーカーの値を基に診断を行う際は、他の検査や病歴、身体検査結果を総合的に考慮することが重要です。医師は、必要に応じて画像診断や組織診断を行い、最終的な判断を下します。

※この値が高いからと、1つのデータだけにこだわってしまうと見落としがありますので総合的に考えることが必要です。

また、腫瘍マーカーなどの検査は「特定健診」の項目には含まれません。ご自身で検査を希望して追加していただく必要がありますので、本記事を参考にしながら健康診断に追加してみてください。

健康診断における腫瘍マーカー検査の位置づけ(あくまでも参考値)

健康診断で腫瘍マーカー検査を行うことは、がんの早期発見に役立つ一方で、正しい解釈が求められます。腫瘍マーカーの結果は、あくまで参考値であり、必ずしもがんの有無を示すものではありません。

受診のポイント

定期的な健康診断:腫瘍マーカー検査を含む定期的な健康診断を受けることで、早期発見の可能性が高まります。
医師とのコミュニケーション:検査結果について疑問がある場合は、医師に相談し、適切なアドバイスを受けることが重要です。

まとめ

腫瘍マーカーは、がんのリスク評価や早期発見に役立つ重要な指標です。特にPSAは信頼性が高いものの、その他の腫瘍マーカーは必ずしもがんを示すものではありません。健康診断を活用し、医師との密なコミュニケーションを通じて、適切な健康管理を行うことが大切です。

参考文献

日本癌学会. (2020). 腫瘍マーカーに関するガイドライン.
日本泌尿器科学会. (2021). 前立腺がんの診断と治療に関する指針.
Mayo Clinic. (2022). Understanding tumor markers.

自分の健康は自分で守る!!!
あなたが1日でも長く健康な日々を過ごせますように・・・❤️

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