はじめに
年々高騰するタバコ代。家計へのダメージも大きいかと思います。その中で、どの種類のタバコが一番コスパが良いのでしょうか?そして、タバコをやめたい方へ、実は「禁煙外来」で治療をすると、タバコ代より安く治療ができます。節約のためにも一度治療を検討してみてはいかがでしょうか?
タバコの種類
タバコは3種類に分類されます。
① 紙巻きタバコ
② 電子タバコ
③ 加熱式タバコは
これらはそれぞれ異なる特徴と使用方法を持っています。以下でそれぞれの違いを説明します。
① 紙巻きタバコ
構造: タバコ葉を紙に巻き、フィルターが付いているものもあります。
使用方法: 火を点けて煙を吸い込みます。
成分: タバコ葉に含まれるニコチンやその他の化学物質が含まれています。
健康リスク: 呼吸器系疾患、心血管疾患、肺癌などの重大な健康リスクがあります。
社会的影響: 二次煙(受動喫煙)が問題となり、多くの公共の場所で喫煙が禁止されています。
② 電子タバコ(リキッドタイプ):ベイプなど
構造: 電池駆動のデバイスで、液体(E液)を加熱して蒸気を生成します。E液にはニコチンやフラボニング成分が含まれることが多いです。
使用方法: デバイスを操作してE液を加熱し、蒸気を吸い込みます。
成分: E液にはニコチン、グリコール、プロピレングリコール、フラボニング成分などが含まれています。
健康リスク: ニコチン依存のリスクがあり、また長期的な健康影響についてはまだ十分な研究が行われていません。最近では、特定のE液が肺疾患を引き起こす可能性があることが報告されています。
社会的影響: 二次煙の問題は少ないとされていますが、公共の場所での使用が禁止されている地域もあります。
※タバコ葉は使用せず、E液(イーリキッド )を使用します。
E液とは、市販の電子タバコ(e-cigarette イーシガレット)に使われるカートリッジで、ニコチンを溶かした液体(liquid)を詰めたものです。
③ 加熱式タバコ:アイコス、プルーム・テックなど
構造: 特殊なデバイスを使用して、タバコ葉を加熱し煙を生成します。タバコ葉自体が燃えず、煙ではなく蒸気が発生します。
※プルーム・テックはタバコばが詰まったカプセルを加熱することで蒸気を楽しむものになっています。
使用方法: デバイスにタバコスティックを挿入し、加熱して蒸気を吸い込みます。
成分: タバコ葉に含まれる成分が含まれていますが、燃焼による有害物質の生成が少ないとされています。
健康リスク: 紙巻きタバコに比べると有害物質の発生量が少ないとされていますが、依然として健康リスクがあります。長期的な影響についてもまだ十分な研究が行われていません。
社会的影響: 二次煙の問題は少ないとされていますが、公共の場所での使用が禁止されている地域もあります。
紙巻きタバコは最も有害な成分を含み、重大な健康リスクがあります。
電子タバコはニコチン依存のリスクがあり、長期的な健康影響が不明です。
加熱式タバコは紙巻きタバコに比べると有害物質の発生量が少ないとされていますが、依然として健康リスクがあります。
各製品の使用には、十分な情報を基に判断することが重要です。
タバコの初期費用とランニングコスト
紙巻きタバコ1箱を600円とした場合、タバコを1日1箱吸うケースをもとに、加熱式タバコ、電子タバコのコストを算出し、タバコの初期費用とランニングコストについてまとめてみました。
紙巻きタバコも加熱式タバコも費用は変わらず、余分にスターターキット代が必要となります。
1年間にかかる費用を計算してみました
紙巻きタバコ
タバコ1箱600円×360日=216,000円
約21.6万/年 必要となります。
加熱式タバコ
スターターキット 約3,000円
タバコ1箱600円×360日=216,000円
1年目は約22万/年
2年目以降は21.6万 必要となります。
電子タバコ
スターターキット 約1,000円
リキッド30mL 2,500円×2本×12ヶ月=約60,000円
コイル約500円×2本×12ヶ月=約12,000円
1年目は約7.3万
2年目以降は7.2万 必要となります。
👩⚕️ 費用面だけで考えると、電タバコ(リキッドタイプ)が一番コスパが良誘うです。
タバコ代は年22万、節約のためにも「禁煙」を考えよう
タバコ代は1年で7〜22万もかかることがわかりました。このお金で旅行や美味しいご飯を食べに行くことができてしまいます。
一人でなかなか禁煙ができないという方は、ぜひ「禁煙外来」を検討しましょう。
「禁煙外来」を活用しよう!
禁煙外来はどういうことをするか、流れがわからない。という方もいらっしゃるかと思います。禁煙外来はどういう人が対象で、どのような流れで治療をするのでしょうか?
禁煙外来の対象者
禁煙外来の対象者は、次の条件を満たす方です。
・ニコチン依存症のスクリーニングテスト(TDS)で5点以上
・ニコチン依存症と診断されている35歳以上
・1日の喫煙本数×喫煙年数が200以上である
・直ちに禁煙を始めたいと思っている
・禁煙治療を受けることを文書で同意している
禁煙したい!という意志をしっかり医療機関へ伝えましょう
禁煙外来を実施する医療機関を見つけよう
禁煙外来を受診するには、まず禁煙外来を実施している施設を探しましょう。日本禁煙学会のウェブサイトでは、全国の禁煙外来を紹介しています。禁煙外来は時間がかかることが多いため、完全予約制の施設が多くなっています。
禁煙外来対象の医療機関でないと受けられないこともありますので、一度医療機関へ相談してみましょう
治療の流れ(5回の受診が必要)
禁煙治療は、薬物療法を中心とした治療で、専門の医療者から禁煙アドバイスを受けることができます。健康保険が適用される場合、12週間(3ヶ月)で5回の診察になります。費用は1万3千円~2万円程度で、たばこ代よりも安くなります。
受診日の目安
①初回診療で禁煙開始日を決定し
②2週間後に2回目
③4週間後に3回目
④8週間後に4回目
⑤12週間目5回目
治療薬について(タバコを吸うよりも安く治療ができます)
ニコチンパッチやバレニクリンなどの禁煙補助薬も保険が適用されます。
初診料+再診療、ニコチン依存症管理料、院外処方箋料を含めて
バレニクリンの場合:約24,500円
ニコチンパッチの場合:約19,280円
約3ヶ月の治療となりますので、1箱600円のタバコと比較すると
600円×90日(3ヶ月)=54,000円となります。
治療を開始すれは、普段タバコを吸わなくていいことになりますので、タバコを吸っている時よりも約3万円お金が浮くことになります。
タバコを吸うよりも安く治療ができすので、「お試しで頑張ってみてもいいかもしれません」
👩⚕️ パッチは運転可能ですが、内服薬は運転ができない場合もあります。仕事内容を考えながら自分に合った治療薬を選択しましょう。
🧑⚕️ 内服薬が手に入りにくくなっているようです。内服薬希望の方は、あらかじめ医療機関へ相談しておくと良いでしょう。
禁煙外来に通院し、途中で離脱してしまったら?
禁煙治療では、5回の診察すべてを受診したほうが禁煙成功率が高く、治療終了時で約75%、治療終了9カ月後でも約50%の人が禁煙に成功しています。なるべく5回まで受けるように頑張ってみましょう。
こちらの記事も参照ください⇩
10年後も健康で過ごすために。今から「タバコ(喫煙)」について見直そう!
タバコを吸っている人は読んで!新型タバコ(電子・加熱式タバコ)もタバコです!健康被害の真実
本数を減らすだけでは意味がない?
タバコの本数を減らすことは、健康へのリスクを軽減するための第一歩として重要です。しかし、単純に本数を減らすだけでは、完全に健康リスクを回避することはできません。
減煙の効果
- 減煙は健康へのリスクを軽減するための重要なステップですが、完全な禁煙が最も効果的です。減煙だけでは、以下のような効果が見られる場合があります:
- 呼吸器系の症状が軽減される。
- 心血管疾患のリスクが減少する。
- 肺機能が改善される。
- その他の健康問題のリスクが減少する。
まずは減煙から始めるのは良いが、最終的には「禁煙」を!
- タバコの本数を減らすことは良い開始点ですが、最終目標は完全な禁煙であるべきです。減煙を通じて依存症状を管理し、最終的に完全に喫煙を止めることが最も健康的な選択です。専門家のアドバイスや支援を受けることも重要です。
まとめ
タバコ代のコストパフォーマンスを考えると、リキッドタイプの電子タバコが一番安くなりました。
健康リスクのことを考えると、吸わないということが一番ですが、やめたくてもやめられない方にとっては、「禁煙外来」を利用することで、3ヶ月で75%の確率で禁煙することができます。また、禁煙外来を利用する時期も、3万円程度節約しながら治療ができるのでおすすめです。
ご自身の健康、家計状況を考慮し、10年後の自分の生活の質を考えてみてください。
健康面でも金銭面でも10年前の自分の行動はいい選択だったと思えるよう、今からでも遅くありませんので行動してみましょう。
自分の健康は自分で守る!!!
あなたが1日でも長く健康な日々を過ごせますように・・・❤️
コメント