12月になると保険証って使えなくなるの？

健康保険証って使えなくなるの？

政府は12月から従来の健康保険証の新規発行をやめ、マイナ保険証に一本化するとしています。健康保険証は使えなくなってしまうのでしょうか？

国から示されたマイナンバーカードと健康保険証の原則一本化の方針に基づき、従来の健康保険証は令和6年12月2日に廃止され、新規発行が終了します。

廃止の時点で発行済みの健康保険証は、改正法の経過措置により廃止日から最長1年間は引き続き使用することが可能です。
ただし、その1年よりも前に健康保険証の有効期限が到来する場合は、使用できるのはその有効期限までです。

マイナンバーカードを持っていない人、持っていいても保険証機能をつける手続きをしていない人に「資格確認証」が届きます。

有効期限は「各保険者が5年を超えない期間を定める」とされています。

マイナ保険証のシステムへの不安などに応えるため、10月からマイナ保険証の利用登録の解除ができるようになります。保険者に申請すると、マイナ保険証に代わりに「資格確認書」が交付されます。

今後、次のような機能拡充を行う予定だそうです。

・電子カルテの情報の共有
・医療費助成の受給者証の一体化
・診察券の一体化
・予防接種や母子保健の一体化

こういったメリットがあるようです。

一方で、こういった懸念もあります。

・個人情報の漏洩

・誤登録

・システムに対する国民の不安

・緊急時や災害時の対応策が不十分

医療機関では保険証の確認を行いますが、記号や有効期限がそのまま記載されていますので、資格確認がスムーズに行えています。

これをデジタル化してしまえば、緊急時にすぐに対応ができないということも起こりかねません。

当初「任意」で作成できると謳っていたマイナンバーカードですが、いのちや健康に関わる保険証を「人質」にして、カードの取得を強制することはいかがなものかと思います。

寝たきりの方など自分で申請に行けない人はどうするのでしょうか？

心配な面がたくさんありますが、とりあえず有効期限が来ていなければ、最大1年間は従来の保険証が使えるようです。

カードが増えていくばかり・・・ケースにまとめて無くさないようにしたいですね。