「インフルエンザ」について知ろう
毎年秋から冬にかけて、「インフルエンザ」は流行シーズンとなります。今回はインフルエンザについて紹介していきます。
流行時期や風邪との違いや重症化予防についてなどいざという時に参考にしていただければと思います。
秋から冬にかけて「インフルエンザ」のシーズンに
まずは「インフルエンザ」と「風邪」はどう違うのかについて説明していきます。
流行の時期(インフルは秋から冬にかけて、風邪は年間を通じて)
【インフルエンザ】
12月から3月(1月から2月がピーク)※4月、5月まで散発的に続くこともあります。
【風邪】
年間を通じて。特に季節の変わり目など。
症状(インフルは高熱と全身症状)
【インフルエンザ】
・38度以上の発熱
・全身症状(悪寒、頭痛、咳、鼻水、筋肉痛、関節痛、全身倦怠感、食欲不振など)
・局所症状(鼻水、喉の痛み、胸の痛み)
・急激に発症(発熱は3から5日間続き、1週間程で治癒)
【風邪】
・発熱
・局所症状(のどの痛み、鼻水、くしゃみ、咳、など)
・比較的ゆっくり発症
インフルエンザは感染力が強く流行しやすい
どうやって感染するの?
インフルエンザは飛沫感染(ひまつかんせん)と接触感染の2つ経路によって感染します。
【飛沫感染(ひまつかんせん)】
感染者のくしゃみや咳、つばなどの飛沫と一緒にウイルスが放出し、別の人がそのウイルスを口や鼻から吸い込み感染する。
※学校や職場、人混みなどは感染のリスクが高まります。
【接触感染】
感染者がくしゃみや咳を手で押さえ、その手で周りの物に触れて、ウイルスが付く。別の人がその物に触ってウイルスが手に付着し、その手で口や鼻を触って粘膜から感染する。
※電車やバスのつり革、ドアノブ、スイッチなどを触ることで感染します。
インフルエンザを予防するためには「飛沫」「接触」感染の対策が必要!
上記の感染経路がわかったところで、インフルエンザの予防について知っておきましょう。
正しい手洗い
手洗いは感染症予防の基本です。
「ソープディスペンサーに詰め替え用のハンドソープを入れて使用する」と清潔を保てておすすめです。
帰宅時や調理の前後、食事前などこまめに手を洗いましょう。
ウイルスは石けんに弱いため、次の正しい方法で石けんを使用しましょう。
【手洗いの手順】
厚生省HPより引用:
咳エチケット
人が集まる場所に外出する際は、「咳エチケット」にも注意しましょう。
・マスクの着用(鼻と口をしっかりおおう)
・マスクがない時はティッシュやハンカチで口をおおう
・何もない時は袖で口をおおう
予防接種を受ける
インフルエンザにかかると、多くの人は1週間程度で回復していきますが、中には重篤な症状が出てしまう方もいます。
その重症化を防ぐために予防接種の推奨がされています。
13歳以上は1回の接種、6ヶ月以上13歳未満は2回の接種
※受験生や65歳以上の方は2回受けることもあります。
ワクチンを打つと抗体は1ヶ月後にピークとなり、3〜4ヶ月で低下をしてくるので、流行する前に接種しておくことをお勧めします。
こまめに換気をする
厚生省は「1時間に2回、30分おきに換気すること」を推奨しています。
できれば対角線上のに2つの窓から風の入り口と出口を作ることで効率的に換気ができます。
湿度を保つ(50%から60%)
空気が乾燥すると、のどの粘膜の防御機能が低下します。
乾燥しやすい室内では加湿器などを使って、適切な湿度(50%から60%)を保つことも効果的です。
十分な休養とバランスの取れた食事
十分な休養とバランスの取れた食事を摂ることで、免疫力低下を防ぎます。
人混みを避ける
特に免疫力が落ちている方
・高齢者や持病のある人
・妊娠中の女性
・体調の悪い人
・睡眠不足の人
上記に該当する方は人混みや繁華街への外出を控えましょう。
インフルエンザになると重症化しやすい方でもありますので、より感染対策の注意が必要となります。
出席停止の数え方
こどもは出席停止の日数が決まっている
お子さんがインフルエンザになってしまった。という方は以下参考にしてください。なお、「発症」とは、症状が出た日を「0日」としてカウントしてください。
幼児なら「解熱後3日が経過」かつ「発症後5日が経過」
小学生以上は「解熱後2日が経過」かつ「発症後5日が経過」となります。
大人の場合は「個人の判断」で
大人の場合、インフルエンザに感染した場合の待期期間については、法律では定められておらず、「個人の判断」に委ねられます。
個人差はありますが、インフルエンザ発症前日から発症後3〜7日間は、鼻やのどからウイルスを排出するといわれています。
そのため、インフルエンザ発症後1週間程度は、自分自身、また周囲の方の命を守るために外出を控えた方が良いでしょう。
しかし「病院へ行きたい」「食料品を買いに行きたい」など、やむを得ず外出しなければならないこともあるかもしれません。
そのような場合には、不織布マスクを着用する、咳やくしゃみの際には口や鼻を押さえるなどして周囲の人に移さないように配慮しましょう。
インフルエンザの種類はA型、B型、C型の3つ
A型インフルエンザ
他と比べて症状が重い型です。
・38℃を超える高熱
・肺炎を含む、深刻な呼吸器系の合併症
・ものを飲み込むのが困難なほどの、のどの痛み
・関節痛、筋肉痛
・脳炎、脳症の合併症を引き起こすことがある
ウイルスは通常、一度感染すると、発症の原因となる抗原(ウイルス)に対して抗体ができ、次に同じ抗原が体に入ってきたときは抗体が働いて感染を防ぎます。
しかし、A型の一部はどんどん形を変えていくため、一度は獲得した抗体が機能しにくくなり、再び感染してしまうことがあります。
B型インフルエンザ
毎年のように流行しているウイルスです。ただし、A型ほど変異しません。
・お腹の風邪の症状に近く、下痢やお腹の痛みを訴える人が多い
・人と人の間でしか感染しない
C型インフルエンザ
A型やB型に比べて症状および感染力が弱く、軽い症状で済むことが特徴です。
・ほとんどの大人が免疫を持っているため感染しにくい
・かかるのは4歳以下の幼児が多い
・感染してもインフルエンザとしてはかなり軽症で済むことが多い
・症状は鼻水くらい。ほかの症状はあらわれないことが多い
鳥インフルエンザ
ニュースなどで話題となることが多いですね。卵の高騰もこれが原因でした。
鳥インフルエンザは、鳥類に対して感染性を示すA型インフルエンザウイルスを意味します。鳥インフルエンザの人への感染は、ウイルスに感染した家禽やその排せつ物などに濃厚な接触をした場合がほとんどです。日本で鳥インフルエンザを発症した人は、現在のところ確認されていません。
一人ひとりが 「かからない」「うつさない」対策を実践しましょう
空気が乾燥すると、感染症もかかりやすくなります。
加湿器を使用したり、こまめな換気をして湿度も保ちましょう。
インフルエンザに限らずですが、季節の変わり目であったり、乾燥してくる冬の季節は風邪を引きやすくなります。
免疫力を落とさないように気をつけながら、予防に努めていきましょう。
😀病気で寝込んでしまうと大切な時間を奪われてしまいますからね。
自分の健康は自分で守る!!!
あなたが1日でも長く健康な日々を過ごせますように・・・❤️
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