はじめに
不妊治療は時に複雑で、初めての方には戸惑いがちです。ここでは、病院の受診から始まる不妊治療の流れと、さらに自宅で手軽に試せる「プレメントシリンジ」についてもご紹介します。これを読んで、あなたの不妊治療の理解を深め、効果的な妊活を進めていきましょう！
不妊治療の流れ
1. 病院を受診する
- 初診: 不妊治療を始めるには、まず専門のクリニックや産婦人科へ訪れることが重要です。医師に自分たちの状況（妊娠を希望しているができない期間など）を伝え、アドバイスを受けましょう。
- カウンセリング: 不妊の原因を探る前に、医師がカウンセリングを行い、今後の治療方針について説明します。
2. 基本的な検査を行う
- 女性の検査:
- 血液検査: ホルモンレベルをチェックし、排卵に問題がないか確認します。
- 超音波検査: 卵巣や子宮の状態を調べるために行います。
- 子宮内膜検査: 着床に必要な内膜の状態を診断します。
- 男性の検査:
- 精液検査: 精子の数や運動能力を確認します。
3. 治療方法の選択
- タイミング法: 月経周期に合わせて妊娠のタイミングを図ります。
- 人工授精: 医師が精子を直接子宮に注入する方法です。
- 体外受精: 卵子と精子を体外で受精させてから、受精卵を子宮に戻します。
タイミング法
月経周期を把握し、排卵に合わせてタイミングを測る方法。
▼月経周期についてはこちらの記事を参照ください▼
女性の月経周期と妊娠しやすい時期：ホルモンの影響と妊活のポイント
人工授精
人工授精は一般不妊治療の一種で、男性の精液を洗浄・濃縮して、女性の排卵のタイミングに合わせて子宮内に注入する治療法です。人工授精では、精子を子宮内に直接注入することで、精子と卵子が出会う確率を上げることができます。また、受精から妊娠までの流れは自然妊娠と変わらないため、心理的なハードルが低く、自然な形で妊娠を目指したい方に選ばれています。
治療の流れ
1. 男性から精液を採取します。
2. 胚培養士が精液を洗浄・濃縮して、質の良い精子を選定します。
3. 医師がカテーテルを使って、子宮内に精子を注入します。
※精子を子宮内に送り込むために細いチューブを子宮の入り口（内子宮口）から通すため、チクッとした痛みを感じる場合があります。（内子宮口が少し狭い場合や、緊張して筋肉が硬くなっている場合に起こりやすい）
体外受精(IVF)
体外受精とは、卵子と精子を体外で受精させ、妊娠しやすい時期に子宮に戻す治療法です。
体外受精は、卵管性不妊、子宮内膜症合併、男性不妊症など、通常の治療では妊娠が成立しない場合や、一般不妊治療が無効な場合に行われます。
体外受精には、精子と卵子を媒精させる方法として、精子を卵子にふりかける「体外受精（IVF）」と、顕微鏡下で1匹の精子を直接卵子に挿入する「顕微授精（ICSI）」があります。
治療の流れ
1. 排卵直前に経腟超音波ガイド下で卵巣から卵子を採取する（採卵）
2. 精液を精製して良好な精子のみを回収する
3. 卵子をシャーレに入れ、精子をふりかけて受精させる（媒精）
4. 受精卵を培養器の中で培養（胚培養）する
5. 妊娠しやすい時期にカテーテルを用いて子宮に戻す（胚移植）
4. 治療の進行
- 不妊治療は状況により異なりますが、まずは医師の指示に従い、定期的に通院しながら治療を続けます。
5. 結果の確認と次のステップ
- 治療を進めた結果が出たら、妊娠の有無を確認します。妊娠に至らなかった場合は、再度検査や治療方法の見直しを行います。
夫婦で受診することになります。排卵周期のタイミングとお互いのスケジュール調整が必要となります。
自宅でできる妊活法
不妊治療のハードルが高いという方へ
不妊治療となると、時間や費用がかかります。
ご自身やパートナーとの話し合いや時間を調整する必要がありますので、少しハードルが高いという方もいらっしゃるかと思います。
まずは費用のかからないタイミング方（妊娠しやすい時期を狙う）で妊活をしていただくことをお勧めします。
しかし、
・共働きなどでタイミングがあわない
・連日の性交渉が億劫
・性交痛やEDなどで性行為ができない
・性交渉が苦手
・不妊治療などの金銭的負担が大きい
・排卵日と休診日が重なるも機会を無駄にしたくない
上記のように、時間、パートナーの理解、それぞれの生活のタイミングといったさまざまな要因で苦しんでいる方もいらっしゃると思います。
プレメントシリンジとは？
不妊治療が難しい、あるいは病院受診が困難な方におすすめなのが「プレメントシリンジ」が登場しました。
（医療用品ではありません）
以下の特徴があります。
手軽に使用可能: 自宅で簡単に試せるため、ストレスを感じることなく妊活が可能です。
経済的負担が少ない: 不妊治療は高額になることが多いですが、シリンジ法は1回あたり1500円前後でできるため、非常にお財布に優しいです。
安心感: 医療機関の助けを借りなくても、気軽に妊活を試すことができます。
簡単にいうと「自宅でできる不妊治療」です。
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＝やり方＝
①精液を採取
②シリンジで吸う
③膣の中に入れて精液を注入
医療機関へ向かって治療を行う流れが自宅でできてしまうのでメリットがたくさんです。
特に、病院受診のタイミングが合わない場合や、普通の性交がストレスになっている方は試してみる価値はあるかと思います。
さいごに
不妊治療は、心身ともに大きな負担を伴うことがありますが、正しい情報を持ち理解することで、そのハードルを下げることができます。また、自宅でできる妊活手法としてプレメントシリンジを試してみることをぜひおすすめします。あなたの妊娠の夢が叶うことを心から願っています。
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