1. はじめに
ふとした拍子に現れるブツブツ・・・多くの場合は原因がわからず、慢性化に悩む人がほとんどです。厄介なじんましんの正体を明らかにして、改善する方法を探っていきましょう。
2.きっかけはさまざま、7割は原因不明!
・気温差
・食べ物
・ストレス
・服の締め付け
・日差し
・ウイルス
上記のように、じんましんの発症要因はさまざまですが、実際に要因が明らかになっている場合は全体の3割程度で、残り7割の人は原因不明と言われています。発症理由が未だに解明されていない原因不明の発疹は「慢性じんましん」と呼ばれ、1ヶ月以上にわたって症状が続くことも。対処法がわからずストレスがたまるうえ、そのストレスもまた症状を悪化させる一因となり、悪循環を引き起こします。
3.犯人は「血液の汚れ」
慢性じんましんの正体をつかむ手がかりが、東洋医学にありました。伝統医学では、じんましんの症状を「皮膚による血中老廃物(油や糖)の排泄作用」と捉えています。
そもそも皮膚は、呼吸・吸収・排泄の働きをもつ器官です。わかりすいのが発汗です。汗をかくのは血液中の老廃物を排泄するためにおきる現象なのです。
しかし、普段十分に汗をかけていないと、老廃物が血液中にたまり、汗より先に発疹となって排泄されます。これがじんましんのしくみです。
解消するには、老廃物を速やかに排泄できる体づくりが必要です。
つまり
汗をかかないと老廃物が血液中にたまる
↓
何とか排泄しようと肌に発疹となって現れる
ということです。
4.汗出し入浴法でじんましんを防ごう!
血液中の老廃物を速やかに出すには、身体を温めて汗をかくことが先決です。そのためには毎日の入浴を工夫してみましょう。
4.1 ぬるめ半身浴
半身浴はお腹の高さまでお湯をはって長時間じっくりと浸かる入浴法。
身体がじわじわと温まり、汗をかきやすくなります。
① まずはシャワーで下半身にかけ湯をしましょう。
② 38〜40℃に設定した湯船にお腹の高さまで入ります。20分間浸かってじわじわ汗をかくまで温まりましょう。
4.2 温冷交代浴
温冷交代浴は、温かい湯船につかるのと冷たいシャワーを交互に繰り返す入浴法。
自律神経の働きを活発にし、体温を上げて汗をかきやすくします。
① 40℃に設定した湯船に、お腹の高さまで浸かって3分間数えます。
② 3分経ったら湯船から出て、冷シャワーを片足に30秒当てます。
※①〜②を5回ほど繰り返しましょう。
※注※
熱いお湯(42℃〜)はじんましんを発生させることがあります。入浴の際は37〜39℃のぬるま湯にしましょう。発疹が出ているときは湯船につからずにシャワーで済ませましょう。
5.発汗・利尿作用のある食材&漢方薬もおすすめ
血液中の老廃物を出すには、入浴だけでなく口から取り入れるものに気を配ることも大切です。
おすすめはしょうが紅茶
しょうがの発汗作用と紅茶の利尿作用で汗と尿が出やすくなります。
漢方も活用 葛根湯(かっこんとう)
身体を温め発汗を促す働きがあるため、老廃物を排泄するのに効果的です。
6.まとめ
東洋医学の観点からじんましんの正体は「老廃物の排泄作用」であることがわかりました。発汗と同じように、じんましんも老廃物を出す生理的な作用であると考えれば、向き合い方が変わってくるでしょう。食事や環境など、体内に取り入れるものの見直しも必要ですが、普段から排泄をしやすい(汗をかきやすい)身体づくりをしていきましょう。
自分の健康は自分で守る!!!
あなたが1日でも健康な日々を過ごせますように・・・❤️
コメント