健康診断は、私たちの健康を守るために非常に重要なプロセスです。しかし、初めて受ける方や久しぶりの方には、どのように進むのか不安があるかもしれません。この記事では、健康診断の流れを詳しく解説し、各検査の注意点についても触れますので、ぜひ参考にしてください。
健診の流れがわからない方はこちらの記事を参照してください
1. 健康診断とは?
健康診断は、身体の状態をチェックし、病気の早期発見や健康管理を目的とした一連の検査です。
一般的に、企業や学校で実施される定期的な健康診断と、病院や健診センターで受ける個別の健康診断があります。
2. 健康診断の流れ
2.1. 予約
健康診断を受けるには、まず予約をする必要があります。多くの健診センターや病院では、電話やインターネットを通じて簡単に予約が可能です。予約時には、受ける検査内容や希望日時を伝えましょう。
オプション検査を希望の方へ
事前予約が必要な検査もあります、予約の時点で一緒に申し込みをすると良いでしょう。
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2.2. 受付
当日、健診センターや病院に到着したら、まず受付をします。ここで、身分証明書や健康保険証、お薬手帳を提示する必要があります。受付が済むと、検査の流れや注意事項について説明を受けます。
2.3. 問診票の記入
次に、問診票を記入します。これには、現在の健康状態や過去の病歴、家族の病歴などを記入します。正確に記入することで、医師や検査技師が適切な判断を下せるため、しっかりと記入しましょう。
3. 検査の種類と注意点
健康診断では、さまざまな検査が行われます。以下に代表的な検査とその注意点を紹介します。
3.1. 身体測定
身長、体重、腹囲、BMI(体格指数)などを測定します。特に特別な注意点はありませんが、服装は軽めのものを選ぶと良いでしょう。
腹囲の測定時にお腹を出せるように、ワンピースは避けましょう。
体脂肪を測定する方は靴下を脱ぎますので、タイツは避けるといいですね。
3.2. 血液検査
血液検査は、健康状態の多くの情報を提供します。以下の点に注意してください。
アルコール消毒で赤くなる、かぶれてしまう方
採血をすると気分が悪くなってしまう方は事前にその旨をお伝えください。
- 空腹時血液検査: 食事を避け、通常は前日の夜から絶食が必要です。検査前の水分摂取は問題ありませんが、ジュースやカフェインを含む飲料は避けましょう。
- 特定の薬の服用: 一部の薬は血液検査の結果に影響を与えることがあります。事前に医師に相談し、必要に応じて服用を中止することが推奨されます。
朝の健診の場合は夜の21時以降は食事は摂らないようにしましょう。糖分を含まないお茶やお水であれば飲んで大丈夫です。
糖尿病の治療をされている方は事前に医師や健診機関へ相談をしましょう。
3.3. 尿検査
尿検査では、尿の成分を調べます。以下の点に気をつけましょう。
- 検査前の水分摂取: 尿の濃度を保つために、検査前に水分を適度に摂取しても良いですが、過剰な水分摂取は避けるべきです。
- 採尿: 通常、検査当日の朝に新鮮な尿を採取します。中間尿を採ることが一般的です。
事前に自宅にキットが送られてきている場合は起床後の『早朝尿』を取りましょう。
中間尿とは、出始めの尿は(最初)は取らず、途中の尿を取ることを指します。
3.4. 心電図検査
心電図は心臓の電気的な活動を記録します。注意点は以下の通りです。
両手首、両足首と胸に吸盤をや電極をつけて検査をします。ここでもアルコールが弱い方や金属アレルギーの方はお伝えください。
- 服装: 上半身が裸になるため、脱ぎやすい服装を選びましょう。ブラジャーやタイトな衣類は避けるとスムーズです。
- リラックス: 検査中はリラックスした状態を保つことが重要です。緊張すると結果に影響が出ることがあります。
立っていることが難しい方は、ここで腹囲や身長を測定することもできますので
お伝えください。
3.5. レントゲン検査
胸部のレントゲン検査では、肺や心臓の状態をチェックします。以下の点に注意してください。
- 金属類の除去: 検査前に身につけている金属類(ネックレス、ピアスなど)は外しましょう。
- 呼吸の指示に従う: 検査中、医療スタッフの指示に従い、息を止めることがありますので、指示に従ってください。
ピアスやネックレス、ブラジャーに金属が入っている場合、写真に写り込んでしまうため、外していただく必要があります。髪留めなども注意が必要です。
3.6. 胃カメラ(内視鏡検査)
胃カメラは、食道や胃の内部を直接見る検査です。以下の点に注意が必要です。
- 絶食: 検査前の数時間は絶食が必要です。具体的な時間は医療機関から指示されるので、その通りに守りましょう。
- 鎮静剤の使用: 胃カメラの検査では、鎮静剤を使用することがあります。検査後は運転を避ける必要がありますので、公共交通機関や他の人に送ってもらうことを考えましょう。
食事を摂ってきてしまうと、検査が受けられません。サプリメントなども注意です。
嘔吐反射が強く「オエオエ」としてしまう方は、鼻からカメラを入れる方法や、鎮静剤を使用する方法もありますので、健診の予約の際に確認してみるといいですよ。
3.7. バリウム検査
バリウム検査は、消化器系の状態を調べるための検査で、バリウムを飲んでからX線を撮影します。注意点は以下の通りです。
- 絶食: 検査の前日から絶食が必要です。水分摂取に関しては、医師の指示に従いましょう。
- バリウムの排出: 検査後はバリウムを体外に排出する必要があります。水分を多めに摂取し、便が出るまでしっかりと水分補給を心がけてください。
検査終了後に下剤を飲んでいただきます。バリウムが体内に残り固まってしまうと腸閉塞の危険性があるからです。
水分を持参しておき、下剤内服後もこまめに水分摂取をして排泄を促しましょう。
白い便が普通便に戻れば通常通りの生活に戻っていただいて大丈夫です。
4. 検査後の注意点
健康診断が終了したら、結果を待つことになります。結果は通常、数日から数週間後に通知されます。以下の点に注意してください。当日説明のある施設もあります。
- 異常が見つかった場合: 結果に異常があった場合、速やかに医師に相談し、必要な追加検査や治療を受けることが重要です。
- 生活習慣の見直し: 健康診断の結果を基に、自分の生活習慣を見直す良い機会です。食事や運動習慣を見直し、健康的な生活を心がけましょう。
検査結果の異常や受診を勧められたら、「2次健診」として保険診療で医療機関へ受診しましょう。
受診勧奨されていないから大丈夫ではなく、ご自身の生活習慣の見直しも欠かせません。
5. まとめ
健康診断は、私たちの健康を守るために欠かせない重要なプロセスです。初めて受ける方でも不安を感じることなく、スムーズに受診できるよう、この記事を参考にしてください。各検査の注意点を守り、健康維持に努めましょう。定期的な健康診断を受けることで、早期発見・早期治療が可能になり、健康な生活を送る手助けとなります。
自分の健康は自分で守る!!!
あなたが1日でも長く健康な日々を過ごせますように・・・❤️
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